社長ブログ

築30年を超える戸建て住宅、新築それともリフォーム(続5)2018.09.21

今回は、3階建てのメリット・デメリットについて

解説します。

●メリット

限られた予算のなかで、土地から家を建てる場合、

狭い土地面積でも3階建て住宅を建てられる場所で

あれば、3階建てにすることでより広い延床面積が

得られます。

また、店舗併用住宅にするなど、建物の使い方に

よっては、各階をそれぞれ独立した使い方ができる

ことも3階建て住宅のメリットのひとつです。

店舗併用住宅の場合は、2階・3階をプライベート

空間にしつつ店舗面積とのバランスをとる、という

考え方もあります。

●デメリット

3階建て住宅の最大のデメリットは、「生活動線が

複雑になってしまう」ことです。

敷地の広さによって変わりますが、たとえば1階に

インナーガレージ・浴室・洗面所・トイレ、2階に

リビングとキッチン、3階を居室と寝室にした場合、

1階で洗濯して2階か3階のバルコニーで洗濯物を

干したり、日々の買い物や重い荷物を毎回のように

2階・3階に運ばなければならないなど平屋と比較

すると縦の生活動線が増えてしまうことで、階段の

上り下りだけでたいへんな生活になってしまいます。

また、日中3階で過ごす場合、夏場は上の階に暑さ

が籠りがちのため快適に過ごすにはエアコンが必須

です。

※3階建て住宅は、事前に法的な制限をしっかりと

調査しておかないと、「建ぺい率」「容積率」

「道路斜線」「北側斜線」「防火制限」など法的な

制限によって希望する間取りを確保できない場合が

ありますので早めに専門家に相談して事前に法的な

規制を確認し、夢が叶うかどうか検討しましょう。

※3階建てでは、構造においても配慮が必要です。

2階建てと比べ、3階建ては1階分の建物重量が

増えてしまうわけですから、それらの重さを支える

構造躯体や強固な地盤は必須です。

併せて建物が高くなるわけですから、その分地震や

強風で揺れやすくなります。法律的にも木造住宅の

2階建て以下では必要ない「構造計算」が義務づけ

られています。

次回は、3階建てを検討しなければならないケース、

そして3階建てを検討するときのポイントについて

解説します。ご期待ください。