社長ブログ

築30年を超える戸建て住宅、新築それともリフォーム?(続1)2018.08.21

前回は、築30年超えの住宅をリフォームするメリットに

ついてお話しましたので、今回は、デメリットについて

お話します。

● 改修費用が嵩んでしまう可能性

建物の土台や柱、梁等構造に関わる部分が傷んでいると

リノベーションが無駄になってしまう可能性もあります。

大規模な工事を行うとそれだけ費用が嵩んでしまうため、

建て替えの方が安上がりという可能性もあり得ます。

● 構造が大丈夫でも住宅設備や内外装等の改修工事が

必要になる中古住宅では、旧式の住宅設備が設置されて

いる場合が多いことから、例え住宅ローンの審査が通っ

たとしても住宅設備(キッチン・バス・トイレ・洗面台・

給湯器・照明等)をはじめ、内装(室内床・壁・天井)・

外装(屋根・外壁・窓・玄関等)をリフォームすることも

含めた資金計画を検討する必要があります。

● 住宅ローン審査が厳しい

中古住宅を購入してリフォームする場合、新築より住宅

ローン審査が厳しくなります。

木造住宅では、築15年で80%、20年で90%を審査時点の

時価 (再建築費用)から差し引いたものが「価値」として

計算されるのが一般的です。

この建物価値が低ければ低いほど審査が厳密になります。

併せて、土地の担保評価が厳しいと、よりローン審査が

厳しくなります。

従って中古住宅の購入にあたっては、新築以上に柔軟な

資金計画が必要となってきます。

厳しい審査ゆえに希望する額の満額を借り入れできない

可能性を捨てきれないことから、自己資金を積み増して

おくなど、準備を念入りに行う必要がありそうです。

築30年を超える戸建住宅には、新築と比較して総費用が

抑えられるという可能性をはじめ想い出や風情を残せる

メリットがある反面、経年劣化に伴う改修や住宅ローン

の審査にかかわる懸念といったデメリットがあります。

次回は、築30年を超える住宅を、リフォームすべきか、

建て替えるべきか?その判断基準、並びにリフォーム

する場合のポイントについて解説します。