社長ブログ

洗濯物を部屋干しでカビ発生?2018.06.05

今回は、洗濯物の部屋干しで結露・カビ発生リスクが上昇し、

発生が多いほどアレルギー疾患が増加する可能性にについて

お話しします。

洗濯物は、常時換気を行ったとしても、洗濯物からの湿気の

発生量に対して換気量が不足していると推察されています。

また、住宅の築年数が古ければ古いほど戸建住宅と比較して

気密性の高いRC造集合住宅は、結露・カビの発生リスクが

高まります。

新築・リフォームを問わず、内装の仕上げ材に調湿性能を

もつ塗り壁や木質系壁材を使うと、窓・窓際の結露の発生を

抑えることができるかもしれません。ただし、換気が不足し

がちな押入れや家具の裏にカビを発生させる可能性は十分に

考えられます。

併せて、窓やサッシの断熱性能が低いほど、外気によって

窓やサッシが冷やされていきます。つまり、高い室内温度

・低い室内湿度でも窓やサッシへの結露がひどくなります。

洗濯物の部屋干しをはじめ、日々の調理や入浴はもちろん、

水槽や観葉植物からも水蒸気は発生しています。

結露やカビを防ぐためには、洗濯物の室内干しをやめるの

が最善ではありますが、これはやむなく行うものです。

結露やカビを防ぐために、現実にそぐわない生活習慣を変

える努力をするよりも、新築はもちろんリフォームの優先

順位として、適切な換気扇の選定・設置はもちろん、断熱

性能に優れた窓・サッシ、また、地域にあった適切な断熱

仕様を施すことがより現実的な結露・カビ対策であること

は間違いありません。