社長ブログ

建築のあれこれ「請負という仕事・続き」2017.08.16

建築資材を購入し、職人を手配して完成お引渡しまで

請負業者と呼ばれる会社がすべて責任を持ちます。

一手に任せられるから、お金の段取りだけすればよく

なりました。業者側も基本的に「技術屋」さんなので、

お金よりも仕事の喜びが優先です。

この頃は施主からお預かりしたお金がまだ建築資材や

職人の手間賃に多く費やされていましたが徐々に変わ

ってきたのは、依頼されるのをただ待つのではなく、

営業職の人材を採用して仕事を自ら取るようになって

からです。

立派な本社ビルを建て、営業マンを大量に採用したり、

住宅展示場に次々出展していきます。

豪華なカタログや、モデルハウスなどもつくっていき

ます。施主が購入する資材のコストも職人の手間賃も、

この頃になると全く分からなくなります。結局、施主

から預かった代金の中から資材購入費と職人さんたち

の手間賃を支払い、残金で会社の利益を出すのです。

このようになってくると「残ったお金」で賄うという

よりも、「賄うお金」を確保した上で、残ったお金で

施主の家を建てるのでは?と、疑われるようになって

きませんか。だって、固定経費が膨大に掛かっている

わけですから。また、この経費を賄うために、新しい

見込み客を探す行為にお金を投資していきます。

投資できるほど、儲けているということです。

「うちの経費を賄うために、鉄筋量でも減らせ!」
「どうせ、形さえ出来れば素人には分からない!」

ごく一部かも知れませんが、こんな業者が出てきても

おかしくありません。今の家づくりは「請負業者」が

あまりにも経費を掛けすぎています。それは販促経費

だけではなく、プランを依頼され、敷地調査や間取り

・見積書作成などでも社内外に多くの人材が必要です。

しかし、例え「契約ゼロ」が続く営業マンでも、給与

だけでなく、設計や見積などお金にならない数多くの

業務サポートが必要です。そんな従業員を何人も抱え

ていたら、家の方にお金は回るでしょうか?

あなたが個人のお金で他人に買い物を頼む時、こんな

に経費が掛かる人に、内訳も分からずに任せますか?

もし、あなたが家づくりを相談する先を選定する際も、

このような「判断基準」もあることをお忘れなく!