社長ブログ

建築のあれこれ「相見積もり依頼」2017.01.12

先日、見積もり依頼がきました。しかも相見積もりです。

OO万円でできる施工店がありますが、御社ではこの水準まで

近づけることができますか?

明らかに先の施工店の金額が正当か確かめたい感じですね。

工務店の場合、図面から必要な材料をひとつひとつ拾い出し、

工事項目や数量を細かく表示する見積書を採用している工務店と、

材料費と工賃、経費等を合わせた複合単価として一式表示する

見積書を採用している工務店があります。

後者の場合、見積りに何が含まれていて、何が含まれていない

のかが分かりにくい場合があります。

「含まれていると思っていたものが見積りに反映されていない」

といったことがないように、しっかり内容を確認をすることが

重要です。

見積り内容を精査するにあたっては、つい総額が安い工務店に

目がいきがちですが、いくら総額が安く表示されていても、

打合せ内容が見積りに反映されていなければ、全く意味があり

ません。

見積書の工事項目、仕様のグレードは各社でバラバラですので、

見積り内容を比較する際には、まず見積りを同じ工事項目毎に

整理し、見積りに「含まれているものと含まれていないもの」

を明らかにする必要があります。

そして、各社で異なる素材や設備の仕様については「金額」と

「機能・性能」のコストパフォーマンスを比較する必要があり

ます。

なお、工事費は大きく、「材料費」「工賃」「現場管理費」

「工務店の経費」に分けることができますが、これまでは

工務店の経費を各項目に少しずつ乗せて、正確には分からない

ようにする工務店があります。しかし、最近では透明性の観点

から、これらをはっきりと分けて表示する工務店や、工事費の

細目を表示する工務店が多くなっています。

一概に見積書といっても、各工事店で内容は全く違いますので、

ただ金額の大小にとらわれないよう注意してください!