社長ブログ

建築のあれこれ・・・「条件によって異なる地価」2016.08.02

地価も他の商品と同じように、需要と供給のバランスによって

価格が決まります。

また、土地は優れた資産であるため地価は土地そのものの評価

とは別に、取引の中で生じる売主の事情によっても左右されます。

需要と供給に影響を与える個別の要素は以下のものです。

①地域性

地価は、交通や買い物の利便性がよく、環境に恵まれた地域は

価格が高く、そうでない地域は価格が安くなります。

②その土地の持つ固有の特性

地価は、方位、形、道路条件、高低差、その地域の建築法規など、

その土地が固有に持つ特性によっても大きく異なります。

③流通性

人の動きが少なく、売り出される土地が少ない地域では、相場

そのものが成り立ちにくい為、たまに土地が売りに出されると

高値で取引される傾向があります。

④業者の動向

良い土地の情報は、表に出る前にまず業者に回ります。

個人の買主と違って、不動産業者やデベロッパーなどは決断が

早い上に、ローンが通過しなかった場合に解約になるリスクが

ありませんので、売主から見れば多少値引いてでも魅力のある

取引相手です。

業者がどの地域に魅力を感じるかは、①とほぼ同様ですが、

金利や土地政策によって特に建売業者が活動しやすくなる環境

が整うと、元々人気のある地域の相場をさらに押し上げること

になります。

⑤売主の事情

地価は、その土地を所有している売主の事情によっても異なり

ます。急いで売却する事情のない売主は、少なくとも相場値で

売却できるまで待とうとします。

一方で、何らかの事情ですぐに手持ち現金が必要な売主の場合は、

価格を安くしてでも早く売りたいという動機が働きます。