社長ブログ

建築のあれこれ・・・「地盤保証」2016.05.17

地盤保証とは、地盤のトラブルによって住宅に損害が発生

した場合に建物や地盤の修復費用などを保証する制度です。

「基礎や外壁に亀裂が見つかった」

「ドアの建て付けが悪くなりドアが閉まらない」

「窓の鍵がかからない」などのトラブルが起きた場合は、

まず建築工事に問題があると思うのではないでしょうか。

しかし、手抜き工事もなく完成した建物であっても、

このようなトラブルが起こる可能性があります。

その原因の一つに「不同沈下」が考えられます。

「不同沈下」とは、地盤が建物の重さを支えることが

できず、建物が不均等に沈下していく現象のことです。

こうしたトラブルが起きた時のリスクに備えるのが

「地盤保証」です。

地盤保証は、不同沈下などに伴う建物の不具合について

原状回復工事を行い、その間に仮住まいが必要な場合

にはその費用を保証するものです。

地盤保証の適用を受けるには、まず地盤保証機関に加入

している建築会社を選ぶ必要があり、手続きは建築会社

を通じて行われます。

一般的な流れとしては、建築会社の申請を受けて、

着工前に地盤保証機関が地盤調査を行います。そして

地盤保証機関の調査結果に基づき、その地盤の状況に

適した基礎の仕様や地盤改良工事を提案、実施します。

さらに万一、地盤のトラブルによって施工された建物に

被害が発生した場合は、地盤保証会社が

「引渡しから10年間、限度額5000万円まで」等の内容

で保証をします。ただし、保証内容や保険料などは

保証機関によってそれぞれ異なるので注意が必要です。

依頼を検討している建築会社がどんな地盤保証機関に

登録をしているのか、保証内容や保険料について十分に

説明を受けましょう。

<参考>