「気密」って何? 

気密測定試験とは?

【気密測定試験】とは、住宅の隙間の面積を測る検査です。
住宅の室内と外を区切っている「壁」、「窓」、「屋根」などの面にある隙間の面積を『気密測定機』という機械で測ります。

その測定方法は...

気密測定用の大きなファン(送風機)で建物内の空気を外に出します。
大きな隙間が空いていると、ファンで外に出したのと同じ分だけの空気が、新に室内に流れ込んでくるので室内の気圧に大きな変化はありません。
小さな隙間しか空いていない場合は、外に出した空気と同じ分だけの空気が、新に室内に入ってこないため室内側の気圧が『低く』なります。
この関係を利用して、「外に出した空気量」「室内と外気との気圧差」を測ることで隙間の「面積」を計算することができるのです。
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(この方法を『ベルヌーイの定理』といいます)

気密性能値「C値」とは?

日本では気密性能値を「C値」(相当隙間面積)で表します。
住宅の室内と外を区切っている「壁」、「窓」、「屋根」などの面にある隙間の面積(c㎡)を測り、延床面積(㎡)で割ったものがC値(相当隙間面積)(c㎡/㎡)です。
つまり、床面積1㎡あたりに隙間がどれ位あるかを表したものです。
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気密性能の基準値
「住宅の次世代省エネルギー基準」では、気密性を表す指標として、C値を用い、その基準値をⅠ、Ⅱ地域では「2c㎡/㎡以下」、Ⅲ地域以南では「5c㎡/㎡以下」としています。
 ・Ⅰ:北海道
 ・Ⅱ:青森県、秋田県、岩手県
 ・Ⅲ:宮城県、山形県、福島県、栃木県、新潟県、長野県
 ・Ⅳ:上記Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、下記Ⅴ、及び沖縄県を除く都府県
 ・Ⅴ:宮崎県、鹿児島県

ちなみに東京都は、Ⅳ地域に属していますので「5c㎡/㎡以下」が基準値となりますから、延床面積が120㎡の住宅では、上記の計算式に当てはめると、家全体の隙間面積が600c㎡(約24cm角)以下であれば、「気密住宅」となります。
(気密化や、断熱化を意識しないで従来型の木造軸組み工法で家を建てると、C値は「約10c㎡/㎡」[延床面積120㎡で隙間面積は1200c㎡:約35cm角]となります)

気密住宅とは?

隙間が少ない住宅のことを「気密住宅」と呼びます。
「住宅の気密化」とは、室内と外を区切っている「壁」、「窓」、「屋根」などの目面にある隙間を少なくすることです。
しかし、住宅を中途半端に気密化すると様々な悪影響を及ぼしますから、しっかりとした気密化が必要です。

住宅の気密化の必要性
①冷暖房熱のロスを少なくする:隙間から室内の暖気(冷気)が外部に逃げるのを防止します。
②壁内結露の防止:冬場、外気で冷えた「壁内の隙間部分」に室内空気が触れて結露が発生します。壁内の結露は拭き取ることができないのでそれが、カビやダニの発生原因になります。
カビやダニは、アレルギーの原因ともなりますから、根本的に結露を防止します。
③外部の湿気(過乾燥空気)の侵入防止:梅雨時期は、隙間から100%に近い湿度の外部空気が侵入します。また、冬は乾燥空気の侵入で室内空気がいっそう乾燥します。(皮膚の乾燥し、ウイルスに対する抵抗力が落ち、風邪などを引きやすくなる)そこで、気密化することで外部の湿気や、乾燥空気の侵入を防止します。
④換気を効率よくおこなう:計画換気は室内の汚れた空気の「排出口」、新鮮な空気の「取入口」をつくり、空気の経路を明確にします。「排出口」、「取入口」以外の余計な隙間があると換気経路が乱れ、汚れた空気を排出しにくくなってしまいます。
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しっかり換気化することで換気を効率よくおこないます。